こんにちはインテリアコーディネーターのたけながえりです。
お家づくりを考えている方、リフォームを考えている方、
何から始めたらいいかな?と思っている方も多いと思います。
「どこの工務店にしようかな?住宅祭に行ってみようかな?」
「ローンがどのくらい通るのか金額が心配だから銀行にローン相談に行ってみよう!」
と思っている方、ちょっと待って!!
まず最初は、
「家族と理想の家について話し合うこと」を声を大にしてお勧めします。
わたしが工務店に勤務している時に打ち合わせ前にヒアリングしていた大切な質問事項をお伝えしますので、ぜひ参考にしていただいて家族で理想のお家づくりに活用してください。
家族と理想の家について話し合うメリット
- 家族それぞれのお気に入りの場所が作れる可能性が高くなる
- 工務店さんとの打ち合わせになると参加できない家族もいるはず。みんなの意見をまとめて代表者が伝えることができる
- 小さな子供にも意見を求めることで、子供も自分のお家ができることを楽しみにできる。
- 家族みんなが話し合うことで、目指すべき道がわかるので迷った時も確認しやすい
- みんなの意見を確認することで、お家づくりの打ち合わせが孤独にならない。
- 家族も意見を言うことで、より一層新しい家に愛着が持てる
- 工務店さんとの打ち合わせの前に家族の希望を伝えることで早い段階で間取りに反映される。
- 工務店さんへも家族で話し合った資料をそのまま伝えることで理想を共有しやすい
- SNSなどの情報に踊らされずに、自分たちが心地よいと思える選択ができるようになる
メリットだらけ!!
工務店さんとの打ち合わせは、スピード感があるので、「次の打ち合わせまでに決めてください!」っていうこともあります。
家族みんなと相談する時間もなく、自分だけで決めることになって焦った分、不安になってくることも。
事前にみんなの意見を聞いておけば、最終的なゴールが決まっているから安心できますよね。
理想の家に近づくための議題5選
①理想の家の画像を集める
スマホを開いて、インテリア雑誌を開いて、みんなでそれぞれ気に入った家の写真をどんどん集めてみます。
InstagramやPinterestなど、アプリを活用して素敵な画像をどんどん探しましょう。
画像を探す時のポイントは
- 部屋の規模が同じくらいの画像の方がリアルに感じられる。(広すぎないように)
- 好きな画像が見つかったら、その画像の好きなポイントをメモしておく
- インテリアの写真でもいいし、過ごし方や暮らし方の写真も良い
写真はスクリーンショットしておいて、家族で画像を共有できるようにするのも良いですが
一手間加えてプリントアウトしておくと、子どもや同居する祖父母達にもみてもらいやすいですよね。
②現在の住まいで困っていることについて
どうしてお家を建てたくなったのか?
きっと今の住まいに満足できていないからではないでしょうか?
新しい住まいを考えるなら、現在困っていることを解消できるような住まいにしたいですよね。
各部屋の困りごとを家族それぞれの立場から聞いてみましょう。
例えば、、、
- 「洗面台が狭くて朝混雑する」→今の洗面台のサイズが問題なのか?洗面所のレイアウトの工夫が必要かな?
- 「ソファを置きたいのにスペースがない、リビングが狭く感じる」→現在のリビングの広さと比較して、新しい住まいのリビングの広さを検討することができる
- 「キッチンが散らかりやすい」→モノに対しての収納力が足らないのか、動線が問題なのか?
新しい住まいに求めたいもの、広さの基準などが現在の住まいと比較することで考えやすくなります。
SNSなどで「このリビングのサイズは狭い!」「これが便利!」だと言っていても
実際に自分たち家族とは感覚や生活習慣が違うのだから正解がわからなくなってきます。
他者と比べるのではなくて、
現在の自分たちの暮らしから考えてみましょう🎵
③お互いの趣味や好きなもの
せっかく新しい住まいを購入するのであれば、ただ困っていることが改善されるだけではなくて
もっと楽しい生活が待っている!!とワクワクしたくないですか?
そのためにも、家族それぞれの大好きなことを聞いてみましょう。
趣味や好きな食べ物、好きな色、これがあるとご機嫌になれるもの。
「こんなこと住まいに関係あるのかな?」と思ったことでも、とにかく書いておく。
工務店の打ち合わせ担当者さんが、家族の好きなものや好きなことを知っていると相手もより身近に感じてくださって、関係性が密になることが多いです。
また、意外と知らない家族の好きなものを知る機会になって、話し合い自体が面白くなった!ってこともあるんですよ。
そして、趣味や好きなことが間取りに影響して、もっと自分たちらしい間取りになることが多い!!
例えば、
- 「釣りが好き」→土間エリアを広めに設計して、室内で釣り具のメンテナンスができるようになった。家族と話しながら趣味を楽しめるようになった!
- 「ピンクが大好き」→ピンクで大人可愛いトイレの内装を提案してもらえる。トイレに行くたびにハッピーな気分。
- 「コーヒーを飲むのが好き」→背面収納のカウンターを広めに設計。コーヒーをドリップするスペースを確保。大好きなコーヒーがいつでも気軽に淹れられて幸せ。
そんな楽しい未来に向かって、間取りを考えるのってとてもワクワクしませんか?
④新しい家ではどんな過ごし方がしたいか
その部屋でどのように過ごしたいですか?
「え?ゴロゴロしたいとか、そういうのでもいいの?」←「もちろんオッケーです!!」
部屋の広さの基準がわからない時って、実際にどんなスタイルでその場所を使うかがイメージできていない時が多いです。
キッチンの通路だって、一人で黙々とカレーを煮込んでいたい人と、子どもと一緒にお菓子づくりをしたい人とでは必要な広さが違ってきます。
例えば、
- リビングではソファで寝転んでくつろぎたい→大きめなカウチソファを置くための広さが必要
- リビングでは床にゴロゴロ寝そべって漫画を読みたい→畳コーナーを作る、漫画用の本棚スペース
- リビングでは子どもの宿題をみてあげたい→スタディコーナーを作る
などなど、同じリビングでも人によって過ごしたい姿勢もやりたいことも違いますね。
みんなの意見を聞くことで、それぞれが過ごしやすいリビングの形が見えてきます。
⑤使いたい家具や家電製品
憧れの家具や、使いたい家電製品など、すでに商品が決まっている場合は寸法や写真などを用意しておきましょう。
使いたかったのに、置けない‥ということがないように!
また、現在使用している家具をどこまで利用するのかもこの段階で話し合っておくと、引越しの時にも役立ちます。
「なんか使えそうだったからそのまま持ってきました!」っていう、テイストが全く合わない家具の流入が減りそうですね。
お気に入りの家具なら、そのテイストに合わせた内装に仕上げることができるので、早い段階で伝えたほうが絶対にいい!
相談するときの簡単なルール
以上、5個の相談内容をお伝えしました。
この話し合いはルールを作ることでより楽しい内容にすることができるんです。
とっても簡単なルールなので参考にしてみてくださいね。
- 叶うか叶わないか、金額がかかるとかそう言うことは一旦おいておく。
- 他の家族の意見を否定しない
- 家族全員参加!(小さい子どもも)
夢の話、妄想の話からのスタートでいいんです。
だって、理想の家を作るってなったら夢を語らないと!
そして「そんなことできるわけないでしょ!」なんて否定しないで。
「面白いね!」「できたら楽しいだろうね!」とお互い楽しくなるように協力しましょう。
小さな子どもだからと言わず、子どもの夢も聞いてみてあげてください。
大きくなれば気持ちや好みが変わるのは当たり前。だからこそ、今のその子どもの夢の話を聞いてみることってとても価値がある機会ですよね。
「夢を語り合って、それが実際にできないと悲しくなりませんか?」と言われたこともありますが
「難しい内容もあるとは思いますが、言わないと叶わないと思いませんか?言ったもん勝ちです!!」と答えていました。
何にメモしておくと良い?
この話し合いは、ぜひ1冊のノートにまとめてみてください。
写真などは切り取って貼り付けたり、家族がみんなへ説明するために描いた絵だってそこに残しておきましょう。
一冊のノートにまとめることで、それはすごく大切な、「夢を叶えるためのノート」になります。
ノートのサイズはA6サイズがおすすめです。
かばんに入れていつでも持ち歩けるサイズですね。
家づくりが始まるようになったら、視点が変わって色々なアイディアが目に入ってくるようになります。
気になったこと、素敵だと感じたこと、思いついたらメモしておきましょう。
相談内容を活用する
家族みんなで作り上げたノートは必ず工務店さんの打ち合わせには持参しましょう。
そのまま見せるだけで、家族の家に対する想いがストレートに伝わりますよ。
工務店さん側もその想いを共感してくれて、間取りや内装などに反映してくれること間違いなしです。
工務店さんからの伝言ややることリストなども全てこちらにまとめておきましょう。
家族と工務店さんとの情報を共有する交換ノートとしても使っていけます。
まとめ
「忙しいからそんな時間は取れないよ」「うちは妻に全ての決定権を委ねているから!」
なんて言う人も居られました。
えーーーーもったいなくない??って思っていました。
これから何十年も住み続ける、ものすごく高額なお家を作るんですよ?
毎日帰るたびに、「建ててよかった」「自分の好きな家だ」と感じたくないですか?
家族みんなで相談し合った思い出も一緒に、「あぁ、気持ちよい家だ」と家族みんなに感じて欲しい。
そのために、家族一丸となって一時間でもいいから時間を作ってみんなで語り合ってみることをおすすめします。
ケーキやお茶などを用意して、楽しみなパーティにでもしちゃってくださいね。
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